- 揺れがおさまった後は、破片による足のけがを防ぐため、できる限り底の厚い靴やスリッパを履いて移動します。
- 履物を着用していてもけがをする可能性があるため、足元を確認しながら慎重に移動してください。
- 靴を履く前は内部に異物がないか目視で確認し、破片が入っている可能性がある場合はむやみに手を入れて探らないようにしましょう。
- 津波や火災など生命に差し迫った危険がある場合は、履物を探したり確認したりするために避難を遅らせてはいけません。
大規模な地震の際、建物自体の倒壊や火災だけでなく、私たちの足元に散らばっている「割れたガラス片や陶器の破片」は、非常に危険で注意をしなければなりません。
大きな地震では、家具や食器類などが転倒・落下・移動し、窓ガラスや食器、照明器具などが割れて、床に鋭利な破片が散乱することがあります。
このような場所を裸足や薄手の靴下のまま歩くと、ガラスや陶器の破片で足を負傷し、その後の避難や移動が難しくなるおそれがあります。そのため、揺れがおさまった後の室内移動では足元にも十分な注意が必要です。

ここでは、地震後にガラスや陶器などの破片が散乱した室内を移動する際の注意点と、日頃から行っておきたい靴やスリッパの備えについて詳しく解説します。
裸足や薄手の靴下で歩くことの深刻なリスクと二次被害
地震の強い揺れによって、家具や家電、食器類などが転倒・落下・移動したり、物同士がぶつかったりすることがあります。その結果、窓ガラスや食器、照明器具などが割れ、大小さまざまな破片が床に散乱する可能性があります。そのため、揺れがおさまった後に室内を移動する際は、できる限り底の厚いスリッパや靴などで足を保護することが大切です。
また、ガラスやがれきなどで負った傷が土や汚れなどで汚染されると、傷口から感染を起こすおそれがあります。厚生労働省は、土などで汚れた傷では破傷風に感染する可能性があるため、その際は傷を放置せず、医療機関で手当を受けるよう呼びかけています。

災害時に足を負傷すると、自力での避難や安全な場所への移動が難しくなる可能性があります。火災など別の危険が発生したときにも迅速な移動が難しくなるため、地震直後の足のけがを防ぐことは重要な備えの一つです。
ここで考えてみていただきたいことがあります。地震発生時の避難計画や、持ち出し用品などをしっかりと準備している方でも、もし地震発生直後にガラス破片で大怪我を負ったとします。その状態で、計画通りの避難が可能でしょうか? また持ち出し品をもって移動する余力があるでしょうか? 守りたい家族を守る行動が取れるでしょうか? 発災直後の負傷というのはこのようなリスクにつながるという認識を持っていただきたいのです。
地震の揺れがおさまり室内を移動する際は、ガラスや陶器などの破片によるけがを防ぐため、できる限り靴や底の厚いスリッパなどを履いてから移動します。ただし、津波や火災など生命に差し迫った危険がある場合は、履物を探すために避難を遅らせてはいけません。
地震後のガラス対策|底の厚い靴やスリッパを備える
地震の揺れがおさまった後、ガラスや陶器などの破片が散乱している室内を移動する場合は、底の厚い靴やスリッパを履くことで、破片を踏んで足を負傷するリスクを減らすことができます。ただし、履物を着用していても鋭利な破片などでけがをする可能性はあるため、足元を確認しながら慎重に移動してください。
この実践的な対策をいざという時に滞りなく行うためには、日頃からの環境整備が欠かせません。災害はいつ寝静まった夜間に発生するか分からないため、寝室のベッドや布団のすぐ近く、あるいは玄関の足元など、いつでも手が届く分かりやすい定位置に「避難用の靴」を常備しておくことが重要です。懐中電灯やホイッスルなどの初期避難グッズと靴をセットで枕元に備えておくことで、停電による暗闇の中でも迷うことなく足を保護する装備を身につけることが可能となります。私は防災用スリッパを室内履きとして活用することで対策をしています。
靴を履く前の注意点と安全性を高めるための細心のチェック法
避難用の靴を準備して実際に着用する際にも、安全性をさらに高めるための見落としがちな重要な注意点があります。それは「靴を履く直前に、靴の中に小さなガラス片や破片が入り込んでいないかを必ず確認する」という細心の配慮です。地震の強い揺れによって周囲のガラスなどが破損した場合は、靴の内部にも破片や異物が入り込んでいる可能性があります。

靴を履く際は、周囲に破片が散乱している場合には、靴の内部にも異物が入っていないか目視で確認してから着用します。破片が入っている可能性がある場合は、むやみに手を入れて探らないようにしましょう。もし確認を怠ってガラス片が入ったままの靴に勢いよく足を踏み入れてしまうと、自ら足の裏を傷つけてしまう本末転倒な事態を招いてしまいます。
このように時間的な余裕があり、安全に確認できる状況では、履物の内部や足元に危険がないか確認してから移動します。ただし、津波や火災など差し迫った危険がある場合は、履物の確認や準備のために避難を遅らせないことが重要です。
よくある質問
- Q地震発生後に室内で裸足や薄手の靴下のまま歩き回るとなぜ危険なのですか?
- A
割れた窓ガラスや食器などの破片を踏んで足を負傷すると、その後の避難や移動が難しくなるおそれがあるためです。地震後に室内を移動する際は、できる限り底の厚いスリッパや靴を履いて足を保護します。
- Q避難の際はどのような履物を着用して移動すべきですか?
- A
ガラスや陶器などの破片による足のけがを防ぐため、底の厚いスリッパや靴を履いて移動します。ただし、履物を着用していてもけがをする可能性があるため、足元を確認しながら慎重に移動してください。津波や火災など差し迫った危険がある場合は、履物を探すために避難を遅らせないことも重要です。
- Q避難用の靴を準備する際、日頃からどのような点に気をつけておくべきですか?
- A
夜間の地震にも備え、寝室など手の届きやすい場所に底の厚いスリッパや靴を準備しておきます。周囲でガラスなどが割れている場合は、着用前に内部に異物がないか目視で確認し、破片が入っている可能性があるときはむやみに手を入れて探らないようにします。
参考資料・出典
情報確認日:2026年9月20日

