- 活動度2〜4が現在地や周辺で確認されたら、屋外活動を続けず、建物や自動車など安全な場所へ速やかに移動します。
- 活動度1では、すべての人が直ちに避難する意味ではないものの、安全な場所への移動に時間がかかる場合は早めに行動してください。
- 1時間先までの予測で活動度2〜4の領域が近づく場合も、到達を待たず、避難に必要な時間を考えて先に移動しましょう。
- 雷鳴が聞こえるなど雷雲の接近を感じたら、活動度が表示されていなかったり低かったりしても、速やかに避難してください。
屋外でスポーツやレジャーをしているとき、雷が近づいてきたら「いつ活動をやめればいいのか」と迷うことがあります。そんなときに役立つのが、気象庁の「雷ナウキャスト」です。
雷ナウキャストは、雷の活動度を1〜4で示し、現在の状況と1時間先までの予測を確認できる気象庁の情報です。
雷ナウキャストを活用して大切なことは次の3点です。
- 活動度2〜4が出ている場所では、直ちに安全を確保する
- 活動度1でも、避難に時間がかかる場合は早めに行動する
- 雷鳴が聞こえるなど雷雲の接近を感じたら、画面表示にかかわらず速やかに避難する
「活動度4になるまで待つ」という使い方ではありません。雷ナウキャストは、危険が迫る前に屋外活動をやめる判断に使う情報です。
雷ナウキャストとは?1時間先までの雷を確認できる
雷ナウキャストは、気象庁が提供している雷の解析・予測情報です。専用アプリではなく、気象庁ホームページの「雨雲の動き」の画面から確認できます。

雷監視システムによる雷放電の検知や気象レーダーなどの観測をもとに、雷の激しさや雷が発生する可能性を1km格子単位で解析します。
情報は10分ごとに更新され、現在の状況に加えて10分先から60分先までの予測を見ることができます。スマートフォンで開くと地図が大きく表示され、その周辺に情報を切り替えるボタンや時刻を操作する機能があります。
雷を確認するときに、まず見たいのは次の3つです。
- 現在から60分先までを確認する時刻操作
- 「雷活動度」の表示
- 地図上に表示される活動度1〜4の色
地図では雷の状況が活動度1〜4で表示されます。現在の気象庁の凡例では、おおむね黄色、オレンジ、赤色、紫系と活動度が高くなっていきます。なお、この「活動度1〜4」は、大雨や洪水などで使われる警戒レベル1〜5とは別の指標です。「活動度2だから警戒レベル2と同じ」といった見方はしないでください。
「雷活動度」に切り替える
「雨雲の動き」の画面では、雨雲だけでなく、「雷活動度」「竜巻発生確度」などの情報へ切り替えることができます。
気象庁の画面では、丸いアイコンを使って表示する情報を切り替えます。スマートフォンでは画面を広く使うため、ボタンの説明文字が省略される場合があるので、アイコンだけでは分かりにくかもしれませんが、雷を確認したいときは、「雷活動度」を選びます。

地図の色で活動度1〜4を確認する

雷活動度を表示すると、雷の状況や可能性が地図上に色分けして表示されます。
活動度は1〜4に分かれており、数字が大きいほど雷活動が活発です。
ただし、見るべきなのは「一番濃い色があるか」だけではありません。現在地やこれから向かう場所の周辺に、活動度1以上の領域があるかを確認することが重要です。
雷ナウキャストの活動度1〜4とは?意味と取るべき行動
雷ナウキャストを見るときは、数字の大きさだけでなく、その活動度で何をすべきかまでセットで確認することが重要です。
| 活動度 | 雷の状況 | 屋外にいるときの判断 |
|---|---|---|
| 活動度1 | 雷可能性あり。現在は雷が発生していなくても、今後落雷する可能性がある | 今後の予測と空の変化を確認。安全確保に時間がかかる場合は早めに行動する |
| 活動度2 | 雷あり。電光が見えたり雷鳴が聞こえたりする、または落雷の可能性が高まっている | 直ちに安全な場所へ移動する |
| 活動度3 | やや激しい雷。落雷が発生している | 直ちに安全な場所へ移動する |
| 活動度4 | 激しい雷。落雷が多数発生している | 安全な場所にとどまり、屋外へ出ない |

特に注意したいのが活動度2です。
活動度2は「まだ危険度が低い」という意味ではありません。気象庁は、活動度2以上では落雷の危険が迫っているとして、活動度2〜4では直ちに身の安全を確保する必要があるとしています。
活動度3や4になるのを待ってから避難するのでは遅い可能性があります。
屋外活動はいつやめる?活動度2を待たずに準備する
雷ナウキャストは、雷が鳴り始めてから見るだけでは十分に活用できません。

学校の運動場、部活動、スポーツ、ゴルフ、キャンプ、登山、海水浴、河川敷でのレジャーなど、長時間屋外にいる予定がある日は、活動前から雷注意報や雷ナウキャストを確認しておきましょう。
雷注意報は、雷や竜巻が発生する数時間前から発表されます。まず雷注意報で雷が発生しやすい状況かを確認し、そのうえで雷ナウキャストを使って現在の状況や1時間先までの予測を確認すると、行動を判断しやすくなります。
活動度1なら「このあと雷が来るかもしれない」と考える
活動度1は、雨雲が雷雲へ発達する可能性があることを示しています。活動度1が現れた領域では、1時間以内に雷が発生する可能性があると考えて行動することが大切です。
すべての人が活動度1になった瞬間に避難しなければならないという意味ではありません。
ただし、気象庁は、安全な場所への移動に時間がかかる場合は、活動度1の段階から早めに対応するよう呼びかけています。
例えば、山の中、広いゴルフ場、大人数のイベント、子どもの屋外活動など、すぐに建物へ移動できない状況では、活動度1の段階から「どこへ避難するか」「いつ活動を中止するか」を判断することが重要です。
活動度2〜4なら屋外活動を続けない
現在地やその周辺で活動度2〜4が確認された場合は、屋外活動を続けず、建物や自動車など安全な場所へ速やかに移動します。
1時間先までの予測で活動度2〜4の領域が近づいている場合も、到達してから動くのではなく、避難に必要な時間を考えて先に移動しましょう。
雷鳴が聞こえたら、画面の確認より避難を優先する
雷鳴が聞こえるなど、雷雲が近づいている様子があるときは速やかに避難してください。
雷ナウキャストに活動度が表示されていなかったり、活動度が低かったりしても、「画面では大丈夫だから」と屋外に残るのは危険です。
雷雲が急速に発達して落雷が発生する場合があり、雷監視システムもすべての雷を捉えられるわけではありません。
スマートフォンで雷ナウキャストを見るポイント
雷ナウキャストは、気象庁の「雨雲の動き・雷活動度・竜巻発生確度(ナウキャスト)」から確認できます。

- 気象庁のナウキャスト画面を開く
- 雷活動度が分かる表示に切り替える
- 自分がいる場所とその周辺を確認する
- 現在だけでなく、10分〜60分先の予測も確認する
画面下のバーを操作して、現在地だけを見るのではなく、雷の活動域がこれから近づいてこないかを見ることです。
例えば、今いる場所にはまだ活動度が表示されていなくても、30分後の予測で活動度2以上の領域が近づいているのであれば、その30分を「まだ大丈夫」と考えるのではなく、安全な場所へ移動するための時間として使います。
雷ナウキャストに色がなくても安全とは限らない
雷ナウキャストで最も誤解しやすいのが、「色がついていない場所なら安全」と考えてしまうことです。気象庁は、活動度が表示されていない地域でも、積乱雲が急に発達して落雷することがあるとしています。
次のような変化があれば、画面表示だけに頼らず行動してください。
- 雷鳴が聞こえる
- 電光が見える
- 真っ黒な雲が近づき、急に周囲が暗くなる
- 急に冷たい風が吹いてくる
- 天気が急変する
特に雷鳴が聞こえた場合は、落雷が差し迫っていると考え、速やかに安全な場所へ避難します。
雷が近づいたらどこへ避難する?
雷が迫っているときは、まず建物の中や、自動車(オープンカーを除く)、バス、列車などの比較的安全な空間へ速やかに避難します。

気象庁は、鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーを除く)、バス、列車の内部を比較的安全な空間としています。木造建築物の内部も基本的には安全ですが、電気器具や天井、壁から1m以上離れると、さらに安全性が高まります。
一方、次のような場所では落雷の危険が高くなります。
- グラウンドやゴルフ場など周囲が開けた場所
- 屋外プール
- 堤防や砂浜、海上
- 山頂や尾根など高い場所
また、高い木のすぐ下で雨宿りするのは危険です。木への落雷から側撃雷を受けるおそれがあります。
近くに安全な空間がない場合、気象庁は、電柱・煙突・鉄塔・建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れた場所に退避する方法を案内しています。高い木の近くは危険なため、木の幹・枝・葉のすべてから最低でも2m以上離れ、姿勢を低くします。
これは、建物や自動車などの安全な空間へ避難できない場合の対応です。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
雷が近づいてから安全な場所を探し始めるのではなく、屋外活動を始める前に「雷が来たらどこへ逃げるか」を確認しておくことが大切です。
雷ナウキャストは「危険になってから見る情報」ではない
雷ナウキャストの役割は、活動度4を見てから逃げることではありません。
- 活動度1なら、このあと雷が発生する可能性を考える。
- 活動度2〜4なら直ちに安全を確保する。
- 雷鳴など雷雲の接近を感じたら、活動度にかかわらず速やかに避難する。
この3つを基本にしてください。
屋外活動を予定している日は、天気予報や雷注意報とあわせて雷ナウキャストを確認し、現在の状況だけでなく1時間先までの予測を見ることで、雷が迫る前に行動しやすくなります。
よくある質問
- Q雷ナウキャストが活動度1なら、外にいても大丈夫ですか?
- A
安全だから外にいて大丈夫」とは言い切れません。活動度1は、現在雷が発生していなくても、1時間以内に雷が発生する可能性があることを考えて行動する段階です。すぐに全員が避難しなければならないという意味ではありませんが、安全な場所への移動に時間がかかる場合は、活動度1の段階から早めに行動してください。
- Q活動度2ですが、まだ雷鳴が聞こえません。避難した方がいいですか?
- A
はい。活動度2〜4では落雷の危険が迫っているため、雷鳴が聞こえていなくても、屋外にいる場合は建物や自動車など安全な場所へ速やかに移動してください。活動度3や4になるまで待つ必要はありません。
- Q雷ナウキャストに色が出ていなければ安全ですか?
- A
安全とは限りません。活動度が表示されていない地域でも、積乱雲が急速に発達して落雷することがあります。雷鳴が聞こえる、電光が見える、急に空が暗くなるなどの変化があれば、表示にかかわらず速やかに安全な場所へ避難してください。
参考資料・出典
- 気象庁「雷ナウキャストとは」
- 気象庁「雷ナウキャストの見方」
- 気象庁「雷ナウキャストの利用と留意点」
- 気象庁「雷から身を守るには」
- 気象庁「雨雲の動き・雷活動度・竜巻発生確度(ナウキャスト)」
- 気象庁「急な大雨・雷・竜巻から身を守ろう!」令和8年3月
情報確認日:2026年9月10日

